ユニットバスに使われている素材には色々な物があります。
その中でも特にFRPと呼ばれる素材のシェアはかなりのもの。
ここではそのFRPの特徴と、他の素材ではなくFRPを選ぶことのメリットをご紹介していきます。
目次
そもそもFRPとは何か?
FRP(エフアールピー)とは、繊維強化プラスティック=Fiver Reinforced Plasticの略です。基本ガラス繊維に樹脂を混ぜて作られます。厳密にはもっと色々な素材と組み合わせた物もFRPと呼ばれたりするのですが、ややこしいので本記事では割愛します。
普通のプラスティックよりも優れた性質を持っているのが特徴です。最も一般的にはユニットバスに使われている素材です。
ユニットバス以外でFRPが使われているところ
1.ヨットの船体
海を渡るヨットに求められるのは高い防水性と耐久性、そして軽さ。FRPはそれら全てを持ち合わせています。
2.ガスタンク・貯水タンク
常に中の物質にさらされるタンクでは、腐らない素材が必要です。また雨風や紫外線にさらされて劣化してきても後から補修をして再生出来るため、FRPが選ばれています。
3.ウォータースライダー
プールでよく見るウォータースライダー。これも実はFRP製が多いのです。FRPは丈夫で加工しやすい点に加えて、光が透けやすいという性質も持っています。ぐるっと周囲を囲まれたウォータースライダーの中でもほのかに明るいのはそのためです。
FRPがユニットバスに使われている理由
なぜユニットバスにはFRPがよく使われているのでしょうか。その理由を挙げていきます。
1.防水性が抜群
ウォーターカッターや津波などに代表されるように水というのは強力な物質です。ただ触れているだけでも影響があるため、お風呂に使う素材は防水性が必須。
お風呂は家の中で最も水に晒されるところ。防水性が高いからこそFRPはよく使われています。
2.軽いのに耐久性が高い
FRPはプラスティックだけあって軽く、持ち運びや加工もしやすい素材です。しかも軽いにも関わらず耐久性に優れており、簡単に壊れる事がありません。
3.錆びない・腐らない
そして金属などと違い、FRPは錆びや腐敗にも強く、まさにお風呂に使うには持ってこいの素材と言えるでしょう。
他の素材でなくFRPを選ぶメリット
浴室再生職人会では、ユニットバスの素材を選ぶ時にはFRPをオススメしております。FRPをあえて選ぶことのメリットは何かを書きます。
1.メンテナンスがしやすい
物理的な耐久性で言うとFRPは、ホーローやステンレスに比べて同等か若干優れているぐらい。しかしメンテナンス面ではFRPが圧倒的に優位です。
- 塗装やコーティングとの相性が良く、少ない費用で長持ちする
- 日頃の掃除、クリーニングがしやすい
- FRPを継ぎ足して再生させる事が出来る
このように他の素材よりもメンテナンスがしやすいため、長期的に見てFRPは長持ちします。
2.バブルバスなどが後付しやすい
FRPは他の素材よりも加工がしやすいです。そのため、浴槽に取り付ける家電商品の後付けがカンタンに出来るケースがあります。
例えば最近テレビCMをしていた「マイクロバブルトルネード」。
この商品は今ある浴槽に穴をあけて後から内臓させる事が出来ますが、FRP以外の素材だと穴があけにくい、割れるなどで内臓は難しいです。さらにFRPの場合、もし賃貸の浴槽に内蔵させていたとしても、再生させて穴を元通りにする事が可能なため大変便利。
このように、何か機能を後付けできる点でもFRPは他よりメリットが高いのです。
FRPの浴槽を再生させたいとお考えの方
浴室再生職人会ではFRPの浴槽、床などを再生させる技術を持っております。
- 埋め込まれたFRPの浴槽を安く綺麗にしたい
- キズが酷くて綺麗にしたいけど、入れ替えるのはもったいない
- 長年使った浴槽をそろそろリフォームしたいけど費用は掛けれない
そういったお悩みをお持ちの方、当会のリフォーム事例ではFRPを再生させたケースも掲載しております。ご参考にしてください
まとめ
この記事を読んでいただく事で、なんとなくFRPについて知っていただけたのではないでしょうか。皆さんはお風呂リフォームの専門家を目指すわけではありませんので、広く浅く、しかし何が自分にとってプラスになるかを判断できる正しい知識を持っていただければ良いと思います。
今回FRP以外の素材をご紹介しませんでしたが、何かこだわりが無いようであればFRPを選ぶのが無難です。